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山田洋次監督作品 ”おとうと”公開日観てきました

久々に映画を見てきました。前から気になっていた 山田洋次監督作品 ”おとうと”です。10年ぶり現代劇、しかも主演女優が吉永小百合とあって公開日はかなり多いかなと思いきや、やっぱり映画館会場はばらばらでした。やっぱりというのはここ10年来映画館に足を運んで映画を見る人が確実に少なくなってきていますね。原因は生活様式の変化です。新作こそはみれませんがちょっと日にちを我慢すれば家で映画が簡単に見れるようになったからだと思います。TVでもオンデマンドで好きな映画もみれますし、インターネットでも映画が見れます。レンタルDVDも比較的公開から早く出るようになったし、ディスプレイの拡大化にともない、家でも躍動感あふれる映画が楽しめます。しかしどんなにTVが大きくなったからといってブルーレイができたからといって映画館にかなうわけがありません。
よってここぞというものは映画館に足を運びます。

公開まじかで大変もうしわけありませんが ”おとうと”に関して酷評をしたいとおもいます。 

①現代版新「寅さん」を創り出そうとしているのか

この「おとうと」は名作「男はつらいよ」をかなり意識して創られてます。映画にも寅さんの社会情勢がすこしでてきますし、脚本の設定が寅さんが賢明な妹と愚かな兄、そしてこの「おとうと」は賢明な姉と愚かな弟という設定。しかも助演は寅さんファミリーが出演してます。
つまり始終、寅さんがオーバーラップします。主演男優の笑福亭鶴瓶が渥美清、主演女優の吉永小百合が倍賞千恵子です。これにどうしても違和感が生じます。それがあまりにも寅さんが偉大すぎてどうしても比較してしまう。特に鶴瓶さんは本役者じゃないので渥美清の重圧があまりにもかぶさって重荷になりすぎているかと思います。たぶんこの映画を観ている人は寅さんを観てきてる山田洋次監督ファンの人がほとんどでありましょうから鶴瓶さんではすこし役不足といわれてもいたしかたがないのかもしれません。
っていうか山田洋次映画で渥美清以上の役ができる人はいないと断言できます。渥美清と倍賞千恵子の最強コンビが日本人の心の中に染みついてる中でこれ以上のまたはこれに変わるコンビは考えられないと言うかありえない。それほどまでイメージが固定しているので新しい寅さんを創るには多大な時間と労力を要すことでしょう。

②主演のターゲットが分散されすぎている

この映画のタイトルは「おとうと」ですけど主役が弟役の鶴瓶さんだとは思うんですけど、姉役の吉永小百合や一人娘役の蒼井優にも焦点がいきずぎて全体がぼやけてしまってます。主役が多すぎたりすると全体のインパクトに欠けます。主役のおとうとの鉄郎さんの悪態が少なすぎてあまり感情移入ができなくて感動がうすかったです。
涙の量がすくなかったということです。これは私だけでなく映画館会場の雰囲気からも他の人の様子もうかがえます。あきらかに最近の映画「武士の一分」の涙量とは桁違いに違います。まあ単純に涙量がいい映画とはいいませんが主題であると思われる「家族の絆」を描いている映画としてはいいかと思います。

③最後は好評ですが みどりのいえはすばらしい。

この映画の中でみどりのいえという民間のホスピスがでてくるのですがこれがすばらしいですね。これは実際、東京のきぼうのいえというホスピスをモデルにしてるらしいのです。こんなものが今の日本にもあるんですね。家族の絆を大事にすると同時に他人の絆も大事にする。最後は家族と同等に死期をみとってやる場面は見物です。

寅さんもそうですが強い家族の絆と同時に今は失われた他人との絆を詳細に描く 山田洋次監督はやはり日本一の天才監督だとおもっております。
またいずれ時間のあるときに寅さん評論でもいたしましょう。

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コメント

露出度の高い鶴瓶を映画館で観たいと思う人が
多いとも思えません。
少し我慢すればTVで観れるようになりますしね。
ま、サユリストの為の映画ではないでしょうか。

投稿: | 2010年2月 5日 (金) 12時33分

そうですね。あまりTVの露出の多い人がやるとイメージが固定されてるんでいまいち映画の中に没頭できないんですよね。武士の一分でもそうですがTVの売れっ子タレントではなくて本物の俳優を使ってほしかったと思います。
そうですか、サユリストっていうんですね。
山田監督もお年を召されたかな。

投稿: | 2010年2月 5日 (金) 13時30分

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